愛媛県伊予市は22日、建設計画を進めている図書館や文化ホールなどの複合施設の建設事業費が、基本計画時より約11億5000万円増の41億4400万円となる見込みを明らかにした。9月定例市議会に提案する同日発表の一般会計補正予算案に、新築工事監理業務委託料900万円と、本年度分の工事請負費7億8670万円を計上した。
 市都市住宅課によると、基本計画が策定された2013年3月以降の東日本大震災の復旧本格化や、東京五輪招致決定などを受けた全国的な労務単価上昇と資材価格高騰などが要因。消費税増税や市民の要望を反映したスタジオなどの防音、多目的スペースの空調設備などの追加も重なった。
 一方で国土交通省の「都市再構築戦略事業」の採択を受けたため、増額分には交付金を充当でき、一般財源からの支出は当初を上回らない見通しという。事業完了は20年度の予定。
 施設は3階建て、延べ床面積5567平方メートル。地域交流センターの機能も併せ持つ。