10日投開票の参院選を前に愛媛新聞が実施した県民世論調査(3~5日)で、四国電力が7月下旬を目指す愛媛県にある伊方原発3号機の再稼働の是非について「再稼働すべきでない」「どちらかというと反対」と否定的な回答が計54.2%となり、「再稼働すべきだ」「どちらかというと賛成」の肯定的な回答の計37.4%を16.8ポイント上回った。
 伊方3号機は国の原子力規制委員会の新規制基準適合性審査に「合格」し、県や伊方町による同意を経て再稼働準備が最終段階に入っているが、県民の根強い不安感があらためて浮き彫りになった格好だ。
 調査結果では「再稼働すべきでない」が27.9%、「どちらかというと反対」が26.3%。「再稼働すべきだ」は9.4%、「どちらかというと賛成」は28.0%。「分からない・無回答」8.4%だった。
 男女別では、女性の「再稼働すべきでない」「どちらかというと反対」が計61.1%で、男性の計46.2%を14.9ポイント上回った。対して男性の「再稼働すべきだ」は14.3%と、女性の5.2%の約2.7倍で、男女差が見られた。