世耕弘成経済産業相は15日の閣議後会見で、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働に伴い今後発生する使用済みプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料について「最終的な処理方法は、プルサーマルの実施状況や処理技術の動向を踏まえながら検討していく」と述べた。
 使用済みMOX燃料は「各原発で当面は法令に従い保管することになる」と説明した。四電によると、2010年3月~11年4月に使ったMOX燃料16体を再稼働後に再び使用しており、現時点で使用済みMOX燃料は発生していない。
 今夏の電力需要のピークに対する四電の供給余力は、4月の電力需給の検証で再稼働しなかった場合は5.8%とされていたが、再稼働で18.1%に改善する見通しとし「バランスの取れた電源構成と電力の一層の安定供給に向けた重要な前進」と再稼働をあらためて評価した。