伊方原発再稼働を「容認」 県議会決議
9月定例愛媛県議会は9日の本会議で、国の原子力規制委員会の審査に「合格」した四国電力伊方原発3号機(伊方町)の再稼働を認める決議案を自民党などの賛成多数で可決した。
県内の経済4団体が提出した早期再稼働を求める請願4件を賛成多数で採択、「伊方原発をとめる会」(松山市)など県内外の市民団体や個人が提出した請願56件は不採択とした。
中村時広知事は県議会を県民の代表と位置付けており、意思決定を再稼働の是非を判断する重要な材料の一つに挙げている。
決議は「伊方3号機の安全性は国と県によって厳正に審査、確認されている」とし「再稼働についても県民の暮らしや産業活動に必須の電力の安定、安価な供給を確固とするため、さらにはわが国のエネルギー情勢や地球温暖化対策などを踏まえ、必要性が認められると判断する」とした。