伊方原発3号機、発送電開始 四電
四国電力は15日午後2時18分、再稼働した伊方原発3号機(愛媛県伊方町、出力89万キロワット)で発電と送電を開始した。出力を徐々に上げて22日にフル稼働する予定で、国の原子力規制委員会の最終的な検査を受け、9月7日に営業運転に移行する見通し。
国内の原発で発送電を行っているのは九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)と合わせて2原発3基。使用済み核燃料を再処理して取り出したプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料を使ってプルサーマル発電を行う国内唯一の原発となった。
伊方3号機は12日に再稼働し、13日に核分裂反応が安定して続く「臨界」に到達していた。
3号機を巡っては、2011年4月に定期検査で運転を停止。15年7月に規制委の審査に合格し、10月には伊方町の山下和彦町長と中村時広知事が再稼働に同意していた。