国の原子力規制委員会は5日、愛媛県伊方町の四国電力伊方原発3号機で、再稼働に向けた最終手続きとなる使用前検査を始めた。四電が新規制基準に基づき設置した安全対策設備などを規制委事務局の原子力規制庁の検査官が確認する。
 使用前検査は、3月23日に規制委が認可した工事計画に沿った機器の材質や寸法、耐圧性などになっているかを確認。検査が進めば原子炉を冷却するためのポンプの運転や原子炉の起動を行い、数値などに問題がないかを点検する。
 四電は6月下旬にプルサーマル発電で使用するプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を16体装填(そうてん)する方針にしており7月下旬の再稼働を目指している。