特異性やユーモアがあり地域住民も結び付けるような建物を認証する「なかなか遺産」の第2号に、国登録有形文化財の映画館「旭館」(愛媛県内子町内子)が選ばれ、22日に館で認証式があった。
 なかなか遺産は、東京大教授らによる「国際なかなか遺産推進委員会」の取り組み。旭館は和洋混在の多様な造りの面白みや、保存にかける住民の思いが評価された。
 式には、第1号認証を受けた岩手県一関市の旧達古袋(たっこたい)小学校を保存する「一関のなかなか遺産を考える会」の11人も出席。阿部真昭理事長が、歴代の認証建物が受け継いでいくフラッグを、旭館の森秀夫保存会長に渡した。