愛媛県松山市は16日までに、建築基準法や風営法の立地規制をかいくぐるラブホテルや類似施設を対象とする「市特定ホテル建築規制条例」案をまとめた。早期制定に向け2015年1月13日まで意見公募を実施している。条例を制定すれば県内初になるという。
 条例案は規制対象を、客と従業員が開放的に対面できるフロントがない▽共用の廊下や階段などを通り客室に入る構造でない▽食堂やロビー付近に男女別の客用トイレがない▽1人用客室が客室総数の3分の1以上ない―など6項目で規定。
 市街化区域の商業地域以外での新築を禁じ、新築や増改築時に周辺住民への説明会開催と市長同意を義務付ける。建築主らに必要事項の報告を求め、建築中・後に市が立ち入り調査をする。規定違反には建築・使用中止を命じ、罰金を科す。