帝人松山事業所が今年、創業60周年を迎えたことを記念した報道陣向け見学会が13日、愛媛県松山市西垣生町などの同事業所であった。防護服開発などのためのやけどの評価ができるシステム「PLIFF(プリフ)」の実験の様子や、炭素繊維と樹脂による複合材料を使ったコンセプトカーなどを公開した。
 松山事業所は、松山空港を挟んで北地区(北吉田町)と南地区(西垣生町)があり、1955年10月に現在の北地区で松山工場が操業を開始。70年に南地区でも愛媛工場が開業し、87年に両工場を統合した。敷地面積は計約167ヘクタール、従業員は約1500人。
 コンセプトカーの紹介ではテスト走行を披露。大幅に軽量化でき、燃費向上につながるとして、帝人は「実用化に向け、自動車メーカーと検討を重ねており、なるべく早く世に出したい」としている。