23日午前7時35分ごろ、愛媛県新居浜市西連寺町2丁目の住宅地で、集団登校中の角野小学校1~6年生10人の列にイノシシ1頭が後方から突っ込み、1~3年生3人が足に擦過傷や打撲などを負った。新居浜署や市によると、イノシシは体長約1メートルで、近くの山に逃げたとみられる。
 署や市教育委員会などによると、同校1年の女児(7)と男児(6)はイノシシに衝突されて足に擦り傷などを負い、3年の女児(8)が逃げる際に足を打撲した。イノシシは市道を北側から横断し、南側の歩道を歩いていた児童の列の後方に脇から突っ込み、住宅の塀にぶつかった後、東向きに突進し、1年生2人に次々衝突した。列の最後尾にいた5年男児(11)は「大きな茶色い犬が襲ってきたと思ってびっくりした。『危ないけん離れて』と叫んだけど間に合わなかった」と振り返った。
 署は20人態勢で警戒。市は防災無線で住民に注意を呼び掛けた。猟友会4人がイノシシを捜索したが見つからず、午前11時半ごろ打ち切った。
 同校は、登下校の見守りや不要の外出を控える文書を保護者に配布して注意を喚起した。当面は教職員などが同行して集団登下校する。