愛媛県四国中央市の小中学校などで使う給食米を育てている同市土居町津根の水田で20日、収穫祭があり、児童ら約400人が昔ながらの農作業を通じて実りの喜びに触れた。
 市地産地消推進委員会(鈴木和夫会長)と市が開き、12回目。学校給食米に使う地元産米は農薬と化学肥料を通常の半分以下にして、市内の農家47戸が36ヘクタールで育てた。米は児童生徒約6800人の給食で2学期から1年間使うほか、市内の直売所などでも販売する。
 4月下旬に苗を植えた約25アールの田んぼには黄金色に実った稲が穂を垂れ、児童らは鎌で1株ずつ丁寧に刈り取った。
 生産者の男性(71)は「長雨などの影響で成長が早かったが、出来は十分。おいしく食べてほしい」と笑顔で話した。