入院長期化の伊方町長 職務代理者に森口副町長
愛媛県伊方町は25日、動脈硬化による脳梗塞で入院している山下和彦町長(70)の職務代理者に、25日付で森口又兵衛副町長(68)を充てたと発表した。町は四国電力伊方原発3号機の再稼働まで職務代理者を置かない方針だったが、1次冷却水ポンプのトラブルなどで再稼働予定が8月以降にずれ込むことを受け、山下町長が判断したとしている。
町によると、再稼働延期について山下町長は「四電には再稼働を急ぐあまり課題解決がおろそかにならないよう、十分に時間をかけて万全の準備を整え、改めて臨んでもらいたい」との考えを示している。その上で、再稼働まで職務代理者を置かない理由としていた「町長として判断した再稼働の動向を注視しなければならない」との見解が、四電の日程決定に多少なりとも影響を与えてはならないと判断したという。