30日に広島県で開幕する全国高校総合文化祭の郷土芸能和太鼓部門に、伯方高校(愛媛県今治市伯方町有津)の郷土芸能部が初出場する。創部以来の悲願達成に「本番が楽しみ。かっこいいと思われる演奏をしたい」と最終調整に励んでいる。
 郷土芸能部は1997年、学校のカリキュラムに組み込まれたクラブ活動として誕生。2000年に部活動となり、県内の催しなどに積極的に参加している。昨秋の県高校総合文化祭で最優秀を受賞し、34都道府県38校が出場する大舞台への切符を手にした。
 伯方高は1~3年の部員15人のうち、女子10人で「天狗(てんぐ)太鼓」を発表する。地元の喜多浦八幡神社に伝わるものを同校独自にアレンジ。てんぐ役の動きなど物語性がある演目となっている。
 部員は平日1時間半から3時間半、土曜祝日は約4時間の練習を重ね、精度を高めてきた。主将の3年生(18)は「全員のチームワークの良さを見せたい」と、心を込めて息の合ったばちさばきを披露するつもりだ。