八つ鹿工房利用者ら作陶展 宇和島 個性豊かな作品並ぶ
多機能型障害福祉サービス事業所「八つ鹿工房」(愛媛県宇和島市和霊元町2丁目)の利用者らが手掛けた陶芸作品が並ぶ作陶展が15、16の両日、同市住吉町1丁目の市総合福祉センターで開かれ、訪れた人たちが個性豊かな作品を手に取り楽しんでいる。
日ごろの活動成果を披露し、障害者福祉への理解を深めてもらおうと2002年から毎年開催している。今年は18~55歳の51人が約2000点を出品した。
動物や花を描いた愛らしい皿や、ほっこりと丸みのある茶わんなど、さまざまな作品がそろった。今年は初めて、廃品の瓶を回収し砕いて磨いた「シーグラス」を使った作品を紹介。写真立ての飾りにしたり、透明のガラス瓶に詰めたりして、来場者の目を引いていた。
置物などを購入した市内の女性(60)は「一生懸命さが伝わる温かくてすてきな作品」と笑顔。指導する職員の女性(56)は「個人別にブースを設け作者の写真も展示しており、一人一人の特色が出ている」と来場を呼び掛けた。