愛媛県八幡浜市は24日、北浜1丁目の市有地で行っている温泉掘削事業に成功したことを明らかにした。海の植物などが長い時間をかけて分解された成分を含む黒色の「モール泉」で、2016年8月の温浴施設オープンを予定している。
 市は1994~97年度にも温泉掘削を行ったが、湧出量が少なく「失敗」した経緯があり、今回の成否に注目が集まっていた。
 市は松山市の業者に委託して2014年11月から掘削を始め、今年7月に工事を終了。湯量の調査や成分分析を県衛生環境研究所に依頼していたところ、10月下旬に毎分30リットル以上の湧出量を確認し、ナトリウムイオンやメタケイ酸などの温泉成分を含む「低張性アルカリ性冷鉱泉」と判定されたという。