「風早の火事(ひのこと)祭り」として知られる愛媛県松山市八反地の国津比古命神社の秋祭りで9日、恒例のみこし落としがあり、石段の上から放り投げられたみこしが豪快に宙を舞った。
 みこしを壊して新調することで再生や豊作を祈る儀式。39段の石段に転がし、みこし内の神様の分霊(わけみたま)を氏子らが奪い合う。
 午後4時20分ごろから、地区内を練り歩いた同神社と近くの櫛玉比売命神社(同市高田)のみこし計4体が境内に集結。最上段から投げられたみこしは音を立てて転がり落ちた。数回繰り返して分霊が現れると、氏子たちが必死の形相で奪い合った。