写真×俳句=情景 松山でコンテスト表彰式 日本語と英語3002点集まる
写真と俳句を組み合わせて情景を表現する写真俳句コンテストの表彰式が18日、愛媛県松山市道後公園の子規記念博物館であり、最優秀賞4句、優秀賞8句を表彰した。
市などが主催し6回目。海を連想する写真と句の「自由句」と、松山と交流のある市町などの名所写真で詠む「課題句」の2部門で日本語と英語の句を募り、33カ国から3002点の応募があった。
式では、各部門の優秀作品を写真とともに紹介し、受賞者に表彰状を贈呈。日本語自由句で最優秀賞となった「船棄てる冬青空の調えば」など、それぞれの作品を審査員の俳人夏井いつきさん(松山市在住)らが講評した。
英語課題句部門で最優秀賞に選ばれた鈴木貞一さん(71)=大阪府河内長野市=は、毘沙門天(東京)の写真が題材。読経に誘われるように、チョウが門に入っていく様子を英語で詠んだ。定年後に俳句を始めたという鈴木さんは「静止した写真に、俳句で音と動きを加えたのが工夫したところ」と話した。