二十四節気で寒さが最も厳しくなるころとされる「大寒」の21日、愛媛県松山市食場町の大師寺で毎年恒例の寒行があり、信者ら約10人が冷たい水に打たれながら心身を鍛えた。
 高藤城海住職(92)によると、どんな人でも幸せになれるようにとの思いを込め、60年ほど前から実施している。
 21日朝の松山の最低気温は、平年を1.8度下回る0.3度。ふんどしや白装束姿の参加者は、流れ落ちる水に身をさらし、寒さに身を震わせながら一心不乱に念仏を唱えた。水行の後は芋がゆや甘酒が振る舞われ、冷え切った体を温めていた。