英数特化の少人数制教育を導入した愛媛県新居浜市別子山の別子中学校に4月入学した新入生5人が1日、学校行事で初めて別子山の登山に挑戦した。自然を満喫しながら、かつての集落や病院跡などの産業遺産を見学し、市発展の礎となった山の足跡をたどった。
 参観日を兼ねた「ふるさと学習」の一環で、新入生は保護者や別子小学校の児童と一緒に山を目指した。日浦登山口から標高約1300メートルの銅山峰を越えて東平に降りるコースを約6時間かけて歩いた。
 新緑の風が吹く山中は好天に恵まれ、生徒らは拾った枝をつえにして登り道を楽しんでいた。銅製錬の際に出る副産物「カラミ」を道中で見つけると、自然の石と重さや色を比べて違いを学んだ。