別子銅山の新年の伝統行事「大鉑(おおばく)祭」が4日、愛媛県新居浜市角野新田町3丁目の大山積神社であり、住友グループの関係者やOBら約50人が事業の繁栄と安全を祈願した。
 銅山の守護神を祭る同神社に、かつては重さ約300キロの銅鉱石にしめ縄を飾った大鉑を奉納していたが、現在は同じ形で寸法を小さくした約3キロの小鉑(こばく)を納めている。
 4日は銅山の元従業員らでつくる別子銅山親友会の会員ら25人がそろいの法被と大鉑を刺しゅうしたネクタイを身に着け、祝い歌「大鉑の歌」を奉唱した。歌い継がれてきた独特の節回しで「エー、ヨエヨエヨー」という力強い声を境内に響かせた。