松山市文京町の愛媛大図書館で28日、防犯講習会があり、講師の松山東署員が大学職員や学生約40人に不審者対応や刺股の使用法を実技指導した。
 5月に東京で発生した女子大生殺人未遂事件を受け、ストーカーが図書館で暴れる想定などで実施。刃物を持つストーカー役の署員を職員が刺股で取り押さえ、警察に通報する訓練をした。
 同署生活安全課の城戸晋警部補は「大きな声を出し、職員同士で連携を取ることが大切。どこに凶器を隠し持っているか分からないので不用意に不審者に近づかないように」と指導した。
 参加した図書館職員の女性は「心臓がバクバクで、どうしたら場を収められるかを必死に考えた。いざという時、冷静に対処できるようにしたい」と話した。