5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)や2017年の愛媛国体を前に、公共施設を狙ったテロに対する訓練が13日、八幡浜市北浜1丁目の市民スポーツセンター周辺であり、八幡浜署や八幡浜地区消防本部、八幡浜市など計約80人が連携や備えを確認した。
 訓練では、テロリストによる核や化学兵器の使用も想定した。午後0時半、「市の関連施設にサリンをまいた」との不審電話を受け、市職員が関係機関に通報。「透明な液体が入ったペットボトルがあり、体調不良を訴えている人がいる」との情報があった同センターに県警や消防の特殊部隊が駆け付けた。
 現場では、合同の現地指揮所を設置し、市民を誘導。化学防護服を着用した隊員が、センター内で倒れている人を救助し、サリンとみられる有毒ガスを出しているペットボトルを除去した。