医師や看護師を目指す学生が地域医療の課題を学ぶセミナー「愛南町の医療にふれる会」が18、19両日、同町御荘平城の御荘文化センターなどであった。愛媛大と順天堂大(東京)の医学部生21人が参加し、愛媛大教授や町内の医師らの話に耳を傾けた。
 県立南宇和病院によると、町の拠点病院である同病院の常勤医は、定員22人に対し10人(4月現在)と不足し、麻酔科医不在のため帝王切開などの緊急手術も難しい状況。セミナーは疲弊する地域医療の実情を伝え、学生の進路選択の参考にしてもらおうと、町や南宇和郡医師会、愛媛大の共催で2012年から開いている。
 18日は教授や医師ら6人が講演した。