医師の平田さん(八幡浜出身)、命の現場で願い 歌会始に入選

 13日に皇居・宮殿で開かれる「歌会始の儀」で、愛媛県八幡浜市出身の東京逓信病院長平田恭信さん(68)=東京都練馬区=が入選者10人の一人に選ばれた。県人の入選は2008年以来。5回目の応募で栄に浴し「まさかという感じで自分が一番驚いている」と話している。
 八幡浜高校から東京大に進み、循環器内科が専門の医師になった平田さんは約10年前に俳句を始めた。母冨貴さん(90)と同じ松山市の俳句結社「櫟(くぬぎ)」の一員として句作に励んできた。ただ、理屈っぽい性格から、五七五に収まらないこともあったという。
 約6年前、当時勤めていた東大病院で受け持っていた患者から入院中に作った短歌を見せられ、心を動かされた。試しに自分も挑戦してみると、すぐに数首できた。「日本人には万葉の昔からそういうDNAが流れているのだろう」と思い、本格的に短歌も詠み始めた。
 1日1首を目標に、もっぱら地下鉄での通勤中に頭をひねる。プロ野球広島が25年ぶりにセ・リーグ優勝した際、東京ドーム近くの駅から大挙して乗ってきた「カープ女子」で車両内が真っ赤に埋め尽くされた光景など、日常で見掛けた人物や光景に題材を求め、俳句同様に諧謔(かいぎゃく)をちりばめて詠むことが多い。「ユーモラスな歌ができると一番うれしい」とほほえむ。

Related Posts

17日の県の新型コロナ検査7件、全て陰性(愛媛新聞ONLINE)

好きなこと 仕事にしよう 八幡浜・イベントに親子ら15人 クイズ交え「職業選択」学ぶ(愛媛新聞ONLINE)

内子高 本校、分校 美術で交流 小田川の石で岩絵の具作り(愛媛新聞ONLINE)

医師の平田さん(八幡浜出身)、命の現場で願い 歌会始に入選

 13日に皇居・宮殿で開かれる「歌会始の儀」で、愛媛県八幡浜市出身の東京逓信病院長平田恭信さん(68)=東京都練馬区=が入選者10人の一人に選ばれた。県人の入選は2008年以来。5回目の応募で栄に浴し「まさかという感じで自分が一番驚いている」と話している。
 八幡浜高校から東京大に進み、循環器内科が専門の医師になった平田さんは約10年前に俳句を始めた。母冨貴さん(90)と同じ松山市の俳句結社「櫟(くぬぎ)」の一員として句作に励んできた。ただ、理屈っぽい性格から、五七五に収まらないこともあったという。
 約6年前、当時勤めていた東大病院で受け持っていた患者から入院中に作った短歌を見せられ、心を動かされた。試しに自分も挑戦してみると、すぐに数首できた。「日本人には万葉の昔からそういうDNAが流れているのだろう」と思い、本格的に短歌も詠み始めた。
 1日1首を目標に、もっぱら地下鉄での通勤中に頭をひねる。プロ野球広島が25年ぶりにセ・リーグ優勝した際、東京ドーム近くの駅から大挙して乗ってきた「カープ女子」で車両内が真っ赤に埋め尽くされた光景など、日常で見掛けた人物や光景に題材を求め、俳句同様に諧謔(かいぎゃく)をちりばめて詠むことが多い。「ユーモラスな歌ができると一番うれしい」とほほえむ。

Related Posts

17日の県の新型コロナ検査7件、全て陰性(愛媛新聞ONLINE)

好きなこと 仕事にしよう 八幡浜・イベントに親子ら15人 クイズ交え「職業選択」学ぶ(愛媛新聞ONLINE)

内子高 本校、分校 美術で交流 小田川の石で岩絵の具作り(愛媛新聞ONLINE)

コメントは受け付けていません