1日に石鎚山で起きた滑落事故で救助や搬送に協力したとして、愛媛県警西条署は24日、西条市神拝、自営業小寺敬止さん(60)と広島県廿日市市、会社経営吉村千春さん(55)に感謝状を贈った。
 署によると、1日は石鎚山で前日に起きた別の滑落事故で署員らが救助活動中、松山市の男性が登山道から滑落する事故が発生。小寺さんと吉村さんは、冬山登山トレーニングから下山中に現場近くを通り掛かり、署の山岳警備救助隊員とともに、谷から男性を引き上げ、約2キロの登山道を搬送した。
 2人は海外の6000メートル以上の山に登った経験もあり、ともに登山歴40年を超える。24日は西条市新田の署で吉野英徳署長が「事故が続き人出が足りない中、ベテランの2人がいて助かった」などと述べ、感謝状を渡した。