「えひめいやしの南予博2016」唯一のフラッグシップイベントで、参加10市町の名所を舞台に地元食材を使った料理を提供する「南予プレミアムダイニング」(実行委員会主催)が23日、愛媛県内子町内子の「木ろう(もくろう)資料館上芳我邸」で始まった。10月まで各市町で順次開催する。
 南予の食文化の魅力を発信しようと、食材や会場にこだわった一夜限りのディナーコース。明治期の木ろう生産の繁栄を伝える重要文化財の上芳我邸では「歴史と伝統の灯(ともしび)」をテーマに、土蔵や内子の和ろうそくを活用した空間を演出した。
 メニューは「内子豚肩ロースのロースト 内子産の野菜添え」などイタリア料理7品で、内子の山菜やチーズ、野菜類をふんだんに使っている。ジャズの生演奏が流れる中、参加者60人は和と洋が調和する上品な雰囲気を楽しんだ。