四国付近に停滞する梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、20日未明~午前9時ごろにかけて愛媛県内では南予を中心に強い雨が降った。松山地方気象台などは南予7市町に土砂災害警戒情報を発令、宇和島市では65世帯66人が自主避難したほか、道路の通行止めなども相次いだ。
 県災害警戒本部などによると、20日午後11時までに宇和島市や八幡浜市、伊方町の計13カ所で土砂災害が発生。床上浸水が宇和島市で1棟、同市や西予市、伊方町では計19棟が床下浸水した。道路19路線で一時、全面通行止めなど通行が規制された。
 県などによると、落雷の影響などで一時約1万200世帯が停電。西予市明浜町宮野浦では水道管の破損で178世帯が2時間余り断水した。