愛媛県内の高校生が南予の食材を活用して考えたオリジナルメニューを披露する「高校生食育ふるさと料理マルシェ」が12日、西予市宇和町卯之町4丁目の県歴史文化博物館であった。参加した9校、計10チームの中から川之石高の「ヒマ杉しらす丼」が最優秀賞に輝いた。
 えひめいやしの南予博2016実行委員会が主催。県の新養殖魚「スマ」の「伊予の媛貴海(ひめたかみ)」のアラでだしを取ったラーメンや、スイーツなどを1食200円(各チーム200食限定)で販売した。会場には家族連れらが大勢訪れ、若い感性を生かした斬新な料理を楽しんでいた。
 6人の審査員により最優秀賞に選ばれたヒマ杉しらす丼は、川之石高家庭クラブのメンバー9人が試行錯誤して作った。同校が栽培・加工している甘夏を使ったマーマレードを添え、さっぱりとした味わいが特徴。学校のシンボル・ヒマラヤ杉を青ジソやじゃこ天などで表現した。
 家庭クラブ会長の2年井上清楓(さやか)さん(17)は「今後、しらす丼が地域の特産品として仲間入りできれば」と喜んでいた。
 県によると今回出品したメニューは今後、給食での提供や商品化を探るという。