南海トラフ巨大地震に備えようと、県警と西条市西消防署は8日、愛媛県西条市周布の解体予定の市民会館で、合同災害警備訓練を実施した。県警機動隊員や西消防署員ら約60人が、倒壊ビルから被災者を助け出す際の連携手順確認や救助技能向上に励んだ。
 訓練は、南海トラフを震源とするマグニチュード8.9の地震が発生し、震度6弱を観測した西条市で家屋倒壊などの被害が発生したと想定。市民会館を倒壊した3階建て雑居ビルに見立てた。
 参加者は2階の窓からはしごを使って建物内に進入し、手分けして通路や部屋などを捜索。2階のコンクリート床を切断機や削岩機などで壊して1階に取り残された被災者を救助したり、3階で発見した被災者をロープで地上につり下ろしたりしていた。