市民団体「伊方原発をとめる会」(松山市)は23日、愛媛県松山市堀之内の県美術館で「自然エネと原発を考える集会」を開き、電力供給の原発から自然エネルギーへの転換について約100人が学んだ。
 環境や福祉などの活動をする団体や個人に融資を行うNPOバンク「未来バンク事業組合」(東京都)の田中優理事長(57)=岡山県=が「エネルギーを私たちの手に」と題し講演。ドイツの自然エネルギーの状況や、電力会社と契約せずに太陽光発電などで電気を賄う「オフグリッド」生活などを紹介した。
 田中さんは「たかが電気のためにどうして命をかけないといけないのか」と問題提起し、原発を再稼働させない方策として「反対運動だけでなく、オフグリッドという方法もあると頭に入れてほしい。社会を変えるには一人一人がどう動くかだ」と呼び掛けた。