愛媛県は24日、南海トラフ巨大地震に備えた初動対応訓練を行った。業務時間外の発生を想定し、職員がそろっていない段階での被災状況の把握や災害対策本部の立ち上げ準備といった手順を確認した。
 訓練は午前6時半、県内で最大震度7の地震が発生したと想定。県防災局の職員は道路の被災を念頭に自動車を使わず、徒歩や自転車、バイクで通勤路の危険箇所をチェックしながら登庁した。
 参集した職員は互いに声を掛け合って役割分担し、被害情報の収集や消防、警察など関係機関への情報伝達に奔走。災害対策本部会議の資料を作成し、会場を設営して会議に備えていた。
 初動対応訓練は2012年度に策定した災害時行動計画に基づき初めて実施した。