31日の「世界禁煙デー」を前に、第16回全国禁煙推進研究会が29日、愛媛県新居浜市繁本町の市民文化センターであり、市民らが受動喫煙防止に関する理解を深めた。愛媛での開催は初めて。
 県医師会や新居浜市医師会、市民団体「タバコフリー愛媛」などが共催。テーマに「愛媛国体、東京五輪、日本のスモークフリーを実現しよう」を掲げ、産業医科大(北九州市)の大和浩教授らが屋内全面禁煙化の必要性を訴えた。講演で大和教授は喫煙者の体に付いた煙が周囲に広がり「分煙では受動喫煙を防止できない」と説き、「微小粒子状物質『PM2.5』など越境汚染を気にする人が受動喫煙を気にしないのは矛盾している」と指摘した。