愛媛県鬼北町岩谷の泉小学校の児童が6日、学校近くの田んぼで古代米の稲刈りをした。
 県指定史跡「岩谷遺跡」が近くにあることから昔ながらの米作りを学んでもらおうと、同校と泉公民館が1999年から続けている事業。6月に児童らが田植えをした。
 この日は児童35人が収穫を体験した。前日までの雨でぬかるんだ田んぼに悪戦苦闘しながらも、全員で手分けをして鎌で稲を次々刈り取った。弥生人に扮(ふん)した教員らが指導する中、復元した石包丁での収穫も体験した。
 稲は11月に脱穀し、11月以降に開かれる地域、学校行事で使われる予定。1年の児童(7)は「田んぼはぬるぬるして大変だったけど、一生懸命頑張った。みんなとお米を食べてみたい」と心待ちにしていた。