大クスノキの下、かがり火が照らす幽玄の世界―。「2016 第18回しまなみ海道薪能」(愛媛新聞社主催、愛媛県今治市共催)が23日夜、今治市大三島町宮浦の大山祇神社で開かれた。樹齢2600年と伝えられるクスノキ前の舞台で繰り広げられた伝統芸能に、約500人が酔いしれた。
 観世流シテ方の観世喜正氏や下掛宝生(しもがかりほうしょう)流ワキ方の殿田謙吉氏らが能「屋島」を披露。狂言「千鳥」に大蔵流狂言方茂山あきら氏ら、舞囃子(まいばやし)「海士」には観世喜之氏と、日本を代表する能楽師、狂言師が3演目を演じた。