松山地方の秋祭りで、みこしの鉢合わせ前夜に行う「ロープ巻き」が5日、松山市丸之内の松山城二之丸史跡庭園で公開された。「四角さん」「八角さん」で知られる古町大神輿(みこし)の2体に約150人のかき手が手際よく麻縄を巻き付け、長年受け継がれている松山独自のみこし文化を披露した。
 ロープ巻きは「けんか支度」と呼ばれ、みこしの損傷を防ぐため、鉢合わせ前夜に装飾を全て取り外して、魔よけのための麻縄を巻く。市民が目にする機会はほとんどないことから、古町大神輿運営実行委員会(広藤房充委員長)が約20年前まで使っていた先代のみこしで昨年から春に公開している。