古着の毛糸で再生品、売り上げ寄付25年 松山の団体
古着の毛糸を再利用した手編み製品の売り上げを愛媛県の松山市社会福祉協議会に寄付しているボランティア団体「糸ぐるま」がこのほど、25年連続となる寄付を行った。今回の20万円を加えた総額は420万円。立ち上げから参加する代表の堀尾ヒロミさん(84)は「会員同士支え合いながら活動を続けてきた結果。今後も頑張りたい」と意気込んでいる。
糸ぐるまは1989年4月に発足し、現在の会員は40~80代の女性14人。古着をほどいた毛糸を使って、ベストやセーターを編み上げ、市と市社協のイベントで年2回、販売している。
「おしゃべりに来ている」という市総合福祉センター(若草町)での月2回の活動は、午前10時から約5時間。提供された古着の糸をほどきながら悩みなどを打ち明け合い、「帰るときに『楽しかった』と思ってもらえるから続いているのかも」と堀尾さん。
14日に同センターで贈呈式があり、市社協の上河内孝事務局長は「厚意を事業に活用できるように使っていきたい。できるだけ長く活動して社協を支援してほしい」とエールを送った。