松山空港の運用1時間延長検討 駐機場混雑緩和
松山空港の利用促進を図る県が、スポット(駐機場)の混雑緩和のため空港運用時間を朝夜30分ずつ計1時間延長し、午前7時~午後10時の15時間運用を検討していることが17日、分かった。2017年の愛媛国体で航空需要増が見込まれるなどとして、周辺地区で住民説明会を順次開いており、地元の理解を得た段階で国土交通省へ申請するとしている。
県交通対策課によると、松山空港は始発から午前10時と午後2時半~6時、午後7時以降はスポットに空きがなく混雑している。同課は「愛媛国体では多数の航空機利用が見込まれ、東京五輪に向けても利便性向上が重要。柔軟に対応するため準備しておく必要がある」としている。
県は2月末から南吉田、東垣生、西垣生の3地区で順次説明会を開き、3月25日までに余戸地区でも開催する予定。住民からは騒音の拡大を懸念する声が上がったという。申請時期について同課は「現時点ではっきりとは答えられない」とし、「地元の理解を第一に、説明に努めていく」としている。
国交省松山空港事務所は「県からは延長の要望を聞いているだけ。(申請の)手続きなど具体的な動きはまだない。何よりも周辺住民の理解が必要で、ダイヤがどう変わるかなど延長の必要性を示すことも求められる」と話した。