四国最大の出力約5万4000キロワットの大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設が計画されている愛媛県新居浜市阿島の阿島山で10日、事業者による現地説明会があり、阿島地区の住民約100人に工事概要や防災対策を説明した。
 近隣住民約160世帯に呼び掛けて実施。事業者側からは、ブライダル・不動産会社「リビエラ」(東京都港区)と、同社が事業のために新設した特定目的会社「新居浜太陽光合同会社」(横浜市)、管理などを担当する白石建設工業(新居浜市)の各代表者が出席した。
 事業者を代表しリビエラの大浜民郎顧問が「地元の協力が欠かせない。『共存共栄』の精神で事業を進めたい」とあいさつ。工事関係者らは、開発面積105万平方メートルを6工区に分割して順に工事する計画や、調整池4カ所(うち新設1カ所)の土砂除去整備を年4、5回実施することなどを説明した。
 事業予定地では約20年前にゴルフ場建設が中断しており、再び管理放棄を繰り返さないかとの懸念に対しては「四国電力と売電契約を締結済み。途中放棄はあり得ないので安心してほしい」と強調した。参加者から質問はなかった。