選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて初の国政選挙となった10日、新たに有権者となった高校生や大学生らが愛媛県松山市の投票所を訪れ、国政に関わる責任を感じつつ、10代の立場から初めて投票を行った。
 「18歳選挙権が適用される記念の年に立ち会いたかった」。愛媛大の女子学生(18)は、節目に18歳を迎えたことを意識し「自分の投票が政治を動かすことを考えると身が引き締まる」と真剣な表情で投票所に入った。
 家族と訪れた松山聖陵高校3年の男子生徒(18)は「投票先を選ぶのは難しいが、政治参加の権利があるのだから使わないともったいない」と話した。愛光高校3年の男子生徒(18)は「社会保障など自分の将来を考えた。年配の方の意見だけにならないように若者の政治参加が必要」と言い切った。
 公約や各党のイメージから投票先を決めたという男性会社員(19)=松山市=は「投票所の雰囲気は堅いイメージ。自分の投票で国が変わるかもしれないとも思うが、公約が守られているのかが疑問。当選者が今後どう行動するかが気になる」と語った。