県伊方原発環境安全管理委員会原子力安全専門部会が17日、松山市であった。四国電力と県が、12日に再稼働した伊方原発3号機の状況を報告。委員からは4月の熊本地震を踏まえ、地震の検証を強化するため県独自の地震計設置を求める意見などが出た。
 愛媛大大学院の森伸一郎准教授(地震工学)は、熊本地震で最大震度7が2回観測された点に触れ、四電の対応を質問。四電は「(熊本地震は)異常に大きな地震動ではなく、即座に伊方に反映する知見はない」とした上で、原発敷地前面の中央構造線断層帯で大きな揺れが連続するケースを検討した結果、耐震安全性に問題はないことを確認したと説明した。