四国電力の佐伯勇人社長は29日、高松市の本店で会見し、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の工事計画の認可へ今週中にも最終的な補正申請書を国の原子力規制委員会に提出する見通しを明らかにし、夏の電力需要ピークまでに再稼働が間に合うよう期待感を示した。
 耐震設計などを詳細に盛り込んだ工事計画の認可は再稼働の前提。佐伯社長は規制委の審査状況について「おおむね了解をいただいており、記載内容の充実や文書の表現修正など審査内容を反映した補正書の最終的な取りまとめ作業を進めている」と説明した。
 再稼働時期は明言を避けたものの夏の需要ピークには「間に合うよう期待したい」と言及。工事計画の認可後の使用前検査の段階で「一定のスケジュール感は示せると思う」とした。