本を通して地域の交流の場を増やそうと、誰でも利用できる図書コーナーを至る所に設置する「まちじゅう図書館構想」が愛媛県伊予市で少しずつ具体化している。1日にウェルピア伊予(同市下三谷)でブックカフェが開店したのに続き、30日には市中心部の空き店舗で「郡中まちなか図書室」がオープンする。
 同構想は、長野県小布施町など各地で広がりつつある。伊予市では2014年秋に、同町の図書館「まちとしょテラソ」の元館長が講演。同市で食を柱としたまちづくりに取り組む「伊予国『あじの郷(くに)』づくり実行委員会」の玉井彰委員長が発起人となり、商店主らで組織する「いよしみなみ地域振興会」も20日の総会で後押しを決めた。