かき手が灯をともして命が宿る。祭りを明るく彩って―。秋の地方祭を前に松山市花園町の花山ちょうちん店では、一般家庭の軒づり用やみこし用などちょうちん作りに大わらわ。代表の山内正智子さん(59)らが筆入れや火袋作りに追われている。
 盆前から注文が殺到し、22日の作業場は「御神燈(ごしんとう)」や氏子名があでやかな字体で墨書きされたちょうちんで埋まっていた。和紙貼りや家紋の細かな模様入れもすべて手作業で仕上げているという。