愛媛県松野町産品の良さを知ってもらおうと、地元の菓子職人がこのほど、地酒を練り込んだケーキを作った。ほのかな甘さとまろやかな食感が特長で、新しい特産品として売り出している。
 同町松丸の新改和也さん(34)が、正木正光酒造場の地酒「野武士」の知名度を高めようと企画。野武士の純米吟醸酒を使い、日本酒になじみの薄い人でも楽しめるよう、ブランデーケーキをヒントに「野武士純米吟醸酒ケーキ」を開発した。
 「地酒が昔ながらの手作りで、特別なことをしなくても軟らかい仕上がりになった」と新改さん。正木正光酒造場の正木啓介社長(76)も「しっとりとした食感で甘さもほどよい。地酒に関心を寄せるきっかけになってほしい」と望む。
 河後森城跡など古戦場が点在する町にちなみ、パッケージは武士の着物をイメージした。町内の道の駅「虹の森公園まつの」と鬼北町の同「森の三角ぼうし」に並ぶ。