彫刻家清家悟さんの日展特選作、立像を設置 宇和島・南予文化会館
日本彫刻界を代表する彫刻家、清家悟さん(61)=愛媛県宇和島市津島町出身、東京都武蔵野市在住=が初めて日展で特選を受賞した作品が20日、宇和島市中央町2丁目の南予文化会館ロビーに展示された。除幕式には関係者ら約60人が出席し、新たな市のシンボルの誕生を祝った。
清家さんは立像制作にこだわり、日展や日彫展などで数々の受賞歴を持つ。展示した「せせらぎ」は1995年に制作。高さ190センチ、幅54センチ、奥行き65センチのブロンズ像で、女子学生をモデルに約4カ月かけ作った。
2004年に旧津島町が250万円で購入したが、設置場所が決まらなかった。16年に「第46回日彫展」(日本彫刻会主催)で清家さんの作品「青空」が最高賞の「西望賞」に選出されたことを受け改めて協議。より多くの人に見てもらおうと市が同館への展示を決めた。