地震時の石油被害拡大防げ 今治で訓練
愛媛県石油コンビナート等防災本部(本部長・中村時広知事)の防災訓練が21日、液化石油ガスや石油製品を備蓄する今治市波方町宮崎の波方ターミナルであり、市消防本部や県などの関係機関約190人が災害時に被害の拡大を防ぐ対応手順を確認した。
大規模な化学工場などが立地する新居浜、今治、松山の3市の特別防災区域で持ち回り、毎年開催。今回は事業所で震度6弱の強い揺れを観測し、タンク配管から大量の灯油が漏出したとの想定で実施した。
参加者は、亀裂が生じた防油堤に土のうを設置したほか、堤防内で灯油に引火して起きた火災を消火。海上では桟橋の配管結合部から原油が漏れ出たとして作業船を使いオイルフェンスを敷設した。