愛媛基礎工事業協同組合(6社、田中清久代表理事)は8日、松山市真砂町の松山工業高校で出張講座を開き、土木科の3年生39人に建物をしっかりと支える基礎工事の大切さを伝えた。
 若者に業界への関心を持ってもらおうと、2015年度に続いて2回目の開催。組合全6社の技術者12人らが指導に当たった。
 生徒は、地盤の調査方法や住宅工法などの講義を受けた後、基礎工事の実習に臨んだ。組合員の手本を見ながら、のこぎりで板を裁断して型枠を組み立てたり、基礎コンクリートの強度を高める鉄筋を加工したりと、熱心に作業に取り組んだ。
 参加した生徒(18)は「のこぎりの使い方など、授業で学んだ事を実際に経験できて勉強になった。資格試験や就職に生かしていきたい」と笑顔で話した。
 田中代表理事は「ものづくりの難しさではなく、楽しさや達成感を伝えたい。業界への興味をより深めてもらえたら」と話していた。