夏空に黄金の実り 愛南で早場米収穫
愛媛県最南端の愛南町で早場米の収穫が始まった。セミの鳴き声が響き、トンボの群れが気ぜわしく飛び交う里山の田んぼでは、生産者が黄金色に輝く稲穂の刈り取りに汗を流している。
2日は同町御荘長月の富岡唯夫さん(67)の家族ら3人が約60アールの田んぼで、午前9時からコンバインを走らせコシヒカリを収穫した。真夏の日差しが照りつける中、地区の農家の先陣を切って1日から作業を始めた富岡さん。「一番に刈り取った米は一層おいしく感じられる」と笑顔をみせた。
JAえひめ南南宇和営農センターによると、町内の早場米は6、7月に十分な日照時間が確保されたことから順調に生育。収穫はお盆前後が最盛期で、8月いっぱい続くという。