公益財団法人「日本クレジットカウンセリング協会(JCCO)」は10月から、毎月第3金曜日に松山市三番町4丁目の愛媛弁護士会館で多重債務者を対象とした相談室を設け、無料カウンセリングを行う。
 電話で予約を受け付け、JCCOが委嘱した愛媛弁護士会の弁護士と、JCCOのカウンセラーが2人一組で面談、債務の任意整理や家計の再建に向け助言する。
 JCCOは現在、全国で松山のような非常設の相談室9カ所、常設のカウンセリングセンター5カ所を運営している。
 JCCOの鎌田英幸専務理事は県庁で会見し、「2010年の貸金業法完全施行で債務整理が進み、15年の多重債務者はピーク時の10分の1以下の約15万人にまで減ったが、まだ苦しんでいる人がいる」と説明。愛媛は過去10年間、自己破産などの件数が四国で最も多いとし、「カウンセリング拠点を広範化し、今まで手の届かなかった人たちを救いたい」と述べた。
 10月3日からJCCO広島センターで電話予約を受け付ける。平日の午前10時~午後0時40分、午後2時~4時40分に対応し、相談も可能。同センター=電話(0570)031640。