西条まつりのだんじり運行の際に歌う「伊勢音頭」を披露し合う第31回伊勢音頭フェスティバルが26日、愛媛県西条市中野の伊曽乃神社であり、大勢の市民らが祭りの雰囲気を楽しみながら10月の本番に向けて機運を高めた。
 主催団体の西条祭り伊勢音頭連合会によると、フェスティバルは伊勢音頭の継承を目的に1982年から、三重県伊勢市訪問や台風などの際を除いてほぼ毎年開催。今回は25自治会の14チームが参加し、うち5自治会がだんじりを奉納した。
 境内の特設ステージには、りりしい祭り装束姿のだんじりのかき手らが次々に登壇。雨が時折ぱらつく中、かねや太鼓のリズムに乗せて「アレワイセ、コレワイセ、サッサー」などと勇ましい歌声を次々に披露した。
 伊勢市の伊勢轟曳(ひびき)会の有志5人による木やり唄の披露や、西条市の小学生グループによる伊勢音頭に合わせたヒップホップダンスなどもあり、観衆は「ええぞー」などの声援とともに温かい拍手を送っていた。